3)運動能力の衰え 骨が弱くなっている高齢者は転倒による骨折が怖く、臆病になり運動を避けるようになってしまいます。転倒の原因は反射的な運動に対応しきれなくなった体です。滑りやすい床や階段。足を上げたつもりでも上げきらず、つまずいてしまう部屋の段差。これら場所はとっさに足や手を動かして体を支えることができない高齢者にとって大変危険な場所です。
カーポートもしくは道路から部屋のベットまで高齢者のための配慮が必要です。車椅子が問題なく移動できる為には、道路からの高低差、カーポートからの移動などに十分配慮したプランを準備しておきましょう。 介護はいきなり車椅子になるとは限りません。様々な段階の介護の中でもっとも基本となることがらが、移動中の段差の解消です。 2)介護者に必要なスペースはありますか? たとえば廊下の幅を考えてみましょう。車椅子を押している介護者が、車椅子の前に回りドアを開けなければなりません。車椅子の横を通り抜けることができるだけの廊下の幅がありますか。 トイレや浴室は二人で入ることができますか。車椅子からトイレに移る場合、車椅子が入るスペースをとっておきましょう。脱衣室も広めにしましょう。濡れた体を拭き、服を着せるために腰掛けるスペースが、車椅子のスペースの他に必要です。